母乳Q&A
Q1、母乳で虫歯になる?
A1、母乳だけでは虫歯にはなりません。
乳歯を母乳に浸した実験では、母乳のみでは虫歯はできず、ショ糖という炭水化物を母乳に混ぜたら虫歯になりやすかったという結果が出ています。
赤ちゃんに歯が生えてきたら,フッ素による虫歯予防を歯科医に相談する・母乳以外の甘いものを食べた後は歯磨きをするなどで虫歯の予防が可能になります。
Q2、次の子が欲しいときは?
A2、今は何を一番優先したいかを考えてみましょう。
前述のように授乳間隔を空けるだけで妊娠可能な状態になる人が多いですが、「月経はあるけど出来ない」と言う方もいらっしゃいます。
そういう場合は産婦人科医に相談してみてください。ホルモンバランスが妊娠するにはイマイチということもあり、完全に授乳を止めないと妊娠できないこともあると思います。
その時点で「授乳を優先するか次の子を優先するか」を選ぶのは、家族の気持ち・赤ちゃんの気持ち・自分の気持ちを一番理解しているママ。
ママの選択に不正解はありません。
ママの率直な気持ちを家族や医師に伝えてみてくださいね。
Q3、次の子を妊娠しましたが、どうしたら良い?
A3、過去に流・早産の既往があったり、授乳による子宮収縮が頻繁であるなどの症状がある時はかかりつけ医にご相談下さい。
それ以外の方の妊娠中の授乳は、医学的には胎児の発育不全や流・早産には関係が無いことが分かっています。
妊娠を機に赤ちゃん返りをする子も多くいます。その子達にとってはおっぱいを吸うことが何よりの精神安定剤になります。
また、この時期は自然卒乳の可能性も60~70%あるので、逆にママが寂しくなっちゃうかもしれないですね。
Q4、補完食(離乳食)が進まないのは母乳のせい?
A4、母乳育児と補完食の食べ具合は関係ないようです。
離乳食が進まないことが理由で卒乳を決めたママに結果を聞いてみると、よく食べるようになった子もいれば変わらなかったと言う子もいます。どちらにしても最終的にはきちんと食べるようになります。
離乳食を嫌がるようなら、まずは赤ちゃんが望むだけおっぱいを飲ませると、心に余裕が生まれるかもしれません。その後に誰かと一緒にテーブルにつくと、食べることに興味を持つかもしれません。
「誰か」はママでも家族でも。子育てサークルや支援センターなどで同年代の子が食べているのを見るのも良い刺激になるかもしれませんね。
Q5、保育園や幼稚園に入れるのですが(復職したいのですが)、どうしたら良い?
A5、「部分的卒乳」という方法があります。
離れている時間帯は、離乳食や冷凍母乳・ミルクで栄養を補って、一緒にいる時はゆったりおっぱいをあげる方法です。
ママは離れている時間帯に軽く搾乳しておくと乳腺炎予防になります。(直接吸わせている量よりも搾乳量が少なければ、徐々に分泌量が減っていくので、しばらくしたら搾乳も要らなくなりますよ)
授乳時間は、お互い離れ離れだった寂しさを埋める時間でもあります。添い乳など、ママも仕事の疲れをとる工夫をしてみてくださいね。
Q6、周りから“もう卒乳したら”と言われます。どうしたら良い?
A6、お互いが嫌な気持ちにならない工夫を。
助言してくれる人は良かれと思って言ってくれているのかもしれませんが、言われてしまうと自分が間違っているような気がしてしまうかもしれませんね。
ママ友や親は自分の育児経験から、赤の他人は「長期授乳」を知らないだけ、パパにいたっては赤ちゃんに嫉妬しているのかも・・・?
そんなとき、聞き流せるママは自分の思い通りに。
気にしちゃうママはその人の前では授乳しないで済むように、子どもと約束して授乳する時間や場所を決めておくのも一つの手です。
Q7、長期授乳をしていたら、胸の形が崩れませんか?
A7、卒乳直後はおっぱいが柔らかくたるんだ感じを受けるかもしれませんね。
でも時間が経てば徐々に張りや大きさは戻ってくることが多いです。授乳や抱っこは大胸筋を鍛えるのに役立ちます。