若年(10代の)妊娠
現在、晩婚化・晩産化と同時に若年による妊娠・出産も増えています。
その中で、若年妊娠の方は普段、学校に通っている学生さんということも少なくありません。
きっと…「思いがけない妊娠」という方が多いのではないでしょうか。
若年妊娠に伴う注意点・問題点として・・・
1 身体の未熟性
「年齢の割にしっかりしている」ではなく、身体の年齢、成熟度が多いに関係します。骨格やホルモンバランスなど未熟が故に正常な妊娠経過を辿れるか…リスクを伴うことが多いのです。
2 経済的不安
年齢的に学生ということが多いですよね。妊娠中ということもあり、自身でフルに働き続けることは難しいです。パートナーも学生だったり、パートナーの収入やパートナーがいない場合、生活していくための資金をどのように工面していくか。
3 避妊への知識不足
思春期は生理が不順だったり、また不順に対して気にかけることが少なく、妊娠に気付くタイミングが人工中絶を選択できない22週を超えてしまっているケースもあります。
また、こちらが妊娠の可能性が無いか聞いても、本人は「絶対無いです。(膣外射精したから)」と言うように避妊の知識も薄いこともしばしば・・・
4 家族の支援
デリケートな問題な為、家族に相談することができず一人で抱え悩んでしまう子もいます。このことが未受診へと繋がり、母体と赤ちゃん双方の命が危険にさらされてしまいます。両親の共働きなどで家に独りでいることが多かったり、寂しさなどから、誰かとの交流を求めて…という経緯などもある中、親御さんから妊娠に対して責められたり…というケースもあるようです。
5 就労への道
彼女の妊娠を機に学校を辞めて仕事につく男子学生は少ない印象です。学業を維持しつつバイトなどで貯蓄する方もいるでしょう。授業・修学旅行・部活・友人との交遊など、男性側は比較的いつもと変わらない学校生活を送ることが多いと思います。一方で女性側は学校を中退してしまうと、卒業資格は難しく今後育児しつつ、落ち着いてから通信制に通ったり、就労への道を目指したり。
6 学業の維持
日本では、妊娠のタイミングにもよりますが、「一時休学」や「自主退学」という流れがあるようです。
「自主退学」の中には「何かあったら対処できない」「体育の授業はどうするか」「周りの生徒に示しが付かない」などという理由で、学校側から退学をすすめられるケースもあるそうですが、全て本人が背負わなければいけない問題でしょうか・・・。
知るべき知識・正しい知識を得る機会が少ない中で責める事に対しては疑問に感じます。
そんな中、2018年3月30日 「公立の女子高生の妊娠」3割が「自主退学」という記事が出ました。
タイミングがあえば、妊娠の確率は約20~25%と言われています。(もちろん年齢により確率は変わりますが)
さて・・・
皆さんはどちらを思ったでしょうか。妊娠を希望される方にとっては低く感じ、妊娠を考えていない状況下では、以外にも高い確率のように感じませんでしたか?
性行為体験者が低年齢化している一方で、性教育に関しての指導などにも学校により差があり、正しい知識を得ないまま、妊娠に至ることが多いように感じます。
妊娠することが悪いのではないですよ☆
身体的・精神的・経済的な環境の準備が整っている。または整えることができる状態で迎える方が、少し不安が軽くなりませんか?
一人で抱え込まず、相談し協力できる存在が近くにいるって心強いですよね。
家族や友人、パートナーにも相談できず、不安を抱えている方がいたら、医療機関でも相談の窓口として対応しています。
最後に・・・
周りの人もあまり経験していないようなことが、自分自身の身に起こった時、妊娠に限らず不安でいっぱいになりますよね。
誰に相談したら良いのか。何を選択したら良いのか。何も考えられず時間だけが一刻一刻と経過してしまうかもしれません。
しかし妊娠した場合、お腹の命は成長し準備を始めています。皆さんがこの命と同じペースで心や環境の準備をすることは、とても大変な事だと思います。
だからこそ、私たちは一緒に考え「一人ぼっちのお母さん(女性)を作らない」をモットーに日々活動しています。
「産むことが正しい」「中絶がいけないこと」とは言えません。それは、女性自身が自分の意思で決定できる権利があるからです。
学生の皆さんはどんな人生プランをイメージしていますか?
何歳ぐらいでどのような仕事・結婚・妊娠・育児を考えていますか?
一度きりの大切な人生です。ぜひ想像してみて下さい☆
「避妊失敗したかも・・・?」と不安な時は
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