離乳食の今昔
当院では「孫育て教室」を3回シリーズで行っています。
今回は、孫育て教室・第3回の「離乳食について」の内容を、ちょっとだけご紹介します。
おばあちゃんとの離乳食にまつわるジェネレーションギャップはありますか?
昔と今では大違い・・・な、離乳食のお話です。
離乳食で一番大切なこと
孫育て教室・第3回では、栄養士と、産婦人科スタッフで離乳食のお話しをしていますが、私たちが一番お伝えしたいポイントは、食事は楽しく&離乳食は頑張りすぎないこと、です。
ママが一生懸命作った手作り離乳食も、ぜんぜん食べてくれなくて・・・「なんで食べないの-----!!!」
となることもありますよね。それは頑張っている証拠なので、おもいきって頑張るのをやめてみませんか?
大人のとりわけで充分赤ちゃんの食事は作れますし、ベビーフードにも、もちろん頼っていいのです。そして余った時間で、先にママが温かい食事を食べてみてはどうでしょうか。たまには赤ちゃんに少しだけ待ってもらってゆっくり(・・は無理かもしれないけど・・)食事をとってみたくないですか?ママが満たされる時間も大切です!!
赤ちゃんの成長発達、月齢にあわせた離乳食のすすめ方の基本はもちろんありますが、ただ、その通りにいくとは限りませんね。雑誌や本に載っいるメニュー・献立などは見た目重視の作品、、くらいに思っていていいのです。実際には毎食違った素敵メニューは不可能です(断言)。
ちなみに
私たちスタッフの経験・よく使った食材・メニューは、、
・炊飯器で大人のご飯を炊くとき、カップなどで赤ちゃんのおかゆを一緒に炊いたり
・お麩をすりおろして使ってみたり
・ちょっと頑張って大根餅とか
・ぼそぼそして食べにくいものは芋類(ジャガイモ、さつまいも、里芋)をマッシュ
して混ぜ込んだり
・ひき割り納豆も食べてくれると大助かり
・それとやっぱりベビーフード
レバーのペーストなどはおばあちゃん達も良く使っていたそうですよ
何でもよく食べてくれる子もいれば、むせてなかなかすすまない子もいたり、個性もそれぞれです。
また、アレルギーが心配な赤ちゃんもいます。初めて与える食材は、かかりつけ医の診療時間内に試してみると何かあっても安心ですね。
びっくり! 昔の離乳食の常識
大人が噛み砕いてあげていた!食器の共有なんて当たり前!
今のおばあちゃん世代が読んでいた本を見てみると、びっくりするようなことが書いてあったりします。
例えば・・・
3ヶ月以降の赤ちゃんで、ミルク嫌いの子には果汁をあげましょう!
とか、、同じく3ヶ月以降の赤ちゃんで便秘の時は、ヨーグルト(しかも砂糖入り)1瓶食べさせていいですよ・・など
離乳食の開始時期も、早ければ4ヶ月頃から、そしてその前に果汁は生後1ヶ月から飲ませて色々な味に慣れさせましょう・・・
などなど、、今考えたら根拠がなく、慣習として行なわれていたことが多いのです。
それもそのはず
例えば、虫歯の原因の一つが虫歯菌であるとわかっている現代では、大人と食器の共有などはしないようにママ達は教わっています。
虫歯菌が広く知られる前のおばあちゃんたち世代からすれば、このような常識がなかっただけのことなのです。
孫育て教室に参加されるおばあちゃんたちからはよく、「昔と比べると変わりすぎていて(呆然)」というような戸惑いの声が多くあがります。
どのおばあちゃんも、「新米ママをサポートしてあげたいんだけど、OO年前のことも忘れちゃったし今のやり方が知りたいわ」といわれます。
離乳食に限らず、子育てのジェネレーションギャップ、ここには書ききれないほどたくさんあります。そこで、少しでもギャップが埋まれば、と開始した孫育て教室。
このほかにも内容盛りだくさんなので、ぜひ新米おばあちゃんにおすすめしてみてくださいね。